わたしが応援していた生徒さんは彩 凪 翔さんという男役さんでした。
彼女のヅカメイクをしていない時の顔面にまず惚れた。
美人。とにかく美人。顔が小っちゃくてお目目きゅるるんで、唇プルプルしていて、そんでゆっくり言葉を選びながら大阪弁を喋るギャップにやられた。
あの頃はまだお茶会が開催されていたので、申し込んで実際に間近でご尊顔を拝み、その神々しさで自分自身がヒトであることを忘れた。同じヒトであるわけがない。
そうしてわたしも噂には聞いていた、タカラジェンヌの個人ファンクラブに入会した。
とはいえ、本当にこの世界のことを知らずに入会したので驚きの連続だった。
そう、搾取の毎日で、正直趣味の多いわたしにはつらかったし、お金だけじゃなくて時間も取られた。
友人はできたけれど、そのコミュニティの空気感が合わずに、ある日LINEグループを抜け、表裏2つあったTwitterアカウントを消し、一定の距離を置いた。
それほど小さい頃から家族と一緒にこの世界での生活に慣れている人や、ほかに趣味がなくどっぶりハマれる人や、お金が有り余っている人にはいい娯楽だと思う。
仕方のないことだけど、どれだけ愛せるか、そして貢献するかがモノを言うこの世界が本当に合わなかった。
でも最後まで応援しようと思って、がんばって毎公演行ける限り関西と東京の公演に通い、グッズを購入し、送金した。
そして、今月11日、彼女はこの舞台を降りた。
退団が決まった時は、とうとうかって気持ちと、悲しい気持ちとあと一公演だけでもって気持ちとグルグルしていたけど、いざ当日を迎えると朝から晩まで白い服を着てあっちこっち忙しくて、感傷にひたるなんてそれどころじゃなかった。
2週間経って思うことは、これでヅカメイクをしないただの超弩級の美人が世に放たれたなぁということだけです。
そんなわけで、うちの贔屓が先日インスタを始めましたので、気になる方はお名前で検索してみてくださいね。そこに美人がいます。
ダブルトリプルで忙しかった日々もこれで少し落ち着いたので、ここも更新できる、と思う…